平井夏樹(ひらい・なつき)

1962年水戸市生まれ。グラフィックデザイナー。筑波大学芸術専門学群(視覚伝達デザイン)卒。CIコンサルティング会社PAOS(パオス)を経て、有限会社平井情報デザイン室を設立、代表取締役に就任。
2011年東日本大震災時の「がんばっぺ!茨城」活動をきっかけに、社会福祉法人ユーアイ村と一緒に仕事をするようになる。
福祉の世界に関わってみると、デザイナーの立場から発想した提案や手法が、思いのほか機能することを知った。「デザイン思考」という言葉に代表される、領域横断的・
総合的・直観的・感覚的にアプローチするような問題解決の手法を、福祉領域において、より本格的に展開させるためにユーアイデザインを設立。生み出したアイデアや手法は、社会福祉法人ユーアイ村の現場にまず実装して試し、ブラッシュアップを繰り返し、その後、ひろく社会や必要とされる現場に適用していく。
2018年8月、有限会社平井情報デザイン室を社名変更して、株式会社ユーアイデザインとし、現在に至る。

 

藤澤利枝(ふじさわ・りえ)

1971年水戸市生まれ。明治学院大学(社会福祉)卒、ベルリン工大院(公衆衛生)卒、松下政経塾第14期生。現在は、社会福祉法人ユーアイ村理事長。特養、障害者施設、保育園を経営していている。精神保健福祉士、介護支援専門員、保育士。
「がんばっぺ!茨城」プロジェクトで知り合った平井情報デザイン室に、社会福祉法人ユーアイ村のデザイン業務を依頼したことで、「デザイン」のもつ力に感銘を受けてしまった。それまで、デザインとは「表面上キレイに仕上げるもの」程度に思っていたが、デザインとは「使いやすさ、動きやすさ、働きやすさ」につながることがわかり、「ビジョンを端的に伝える」ことができ、まさに経営に必要な視点であると実感している。「経営者はデザイナーである」と思っていて、最近、名刺の肩書に「デザイナー」と入れてみたが、恥ずかしくて誰にも渡せない(笑)。